ヘアケアの基本「髪の毛を知る」

いつもお読みいただきありがとうございます。

AZABU髪質部、髪質向上委員会です!!

 

覚える必要はないと思いますが

知っていて損はない

自分の髪のこと・・・。

 

ヘアケアは「ホームケアで9割きまる。」

健康を考えるとき、ダイエットをするとき

筋肉を鍛えるとき、アンチエイジングに取り組む時

私たちは、身体のメカニズムを学んで、パフォーマンスのいいやり方を模索します

ところが、髪の毛のことに関してはどうでしょう?

これが髪の毛にいい!からと偏ったネット情報に流されていませんか?

髪の毛に良いモノ?トリートメントだけに頼るのは

ドーピングするようなものです

その時だけの手触りで惑わされていませんか?

ひたすら食事制限をしたり・・・

休みなしに筋肉に限界までの負荷をかけ続けたりしたら・・・

知らないと逆効果になっていることもあります

 

まずは、髪の毛のことを知り、正しいホームケア法を身につけて下さいね。

 

「髪の毛ってどうやってできるの?」

私たちが普段取る食事から

体の中で各消化器官を通り

アミノ酸単位まで分解され

吸収されたものが、様々な経路を経て

毛細血管から運ばれてきたその栄養素を元に

約18種類のアミノ酸を抽出し

毛母細胞で組み立て、髪の毛を作り出しています

(髪の毛は約80~90%がケラチンというたんぱく質でできています)

 

「髪の毛は優れもの」

DNA情報を元に毛乳頭から信号と栄養を受け取り

毛母細胞で少しづつ髪の毛を作り上げていくのですが

この時、約18種類のアミノ酸が様々な形で繋がっていき(脱水縮合)

 

1つは、ばねのようならせん状の細い繊維を作り

左巻きに2本が折り合い

さらにそれが右巻きに捻じれていき

強固なロープ状を編み上げ

簡単には切れない構造を作り

(神社にあるしめ縄を思い浮かべて下さい)

 

1つは、繊維状のものが集まり

ラグビーボール状の紡錘形を形作り

しめ縄の周りを隙間なく埋め尽くし

さらに強いものにしていきます(ここまでを毛皮質と言います)

 

毛皮質の周りには

竹の子の皮状に重なり合った

約6~10層のキューティクルが取り囲んでいます

 

ここまでのおおよその形を

毛穴の中にある皮脂腺の下

角化帯というところで形成され

皮膚表面から毛が出るときには

皮脂腺から出た皮脂と

汗腺から出た汗が混じりあってできる皮脂膜

キューティクルを守るように付着していきます

 

その時、その皮脂膜が効率よくのびるように

キューティクルの最外層には

18MEAという脂質成分が付いています

(1度のカラー、パーマで簡単に剥がれてしまいますが・・・)

 

1本の毛(0,06~0,08㎜)の中にこれだけの構造が詰め込まれています

 

まとめますと(イメージしてください)

しめ縄は、髪の強度をつくり

 

柔らかいラグビーボールで

しめ縄が緩まないように周りを固め

 

キューティクルはそれらが外に出ないように取り囲み

 

18MEAがキューティクル表面に皮脂膜を薄くのばし

 

キューティクルの摩擦によるダメージから守っている

 

さらに、髪の黒い色素であるメラニンは

紫外線を吸収し髪の毛の中を守っています

 

もちろん、しめ縄は一本ではありません

数え切れないほど詰まっています

 

ラグビーボール間には細胞間脂質があり

水の通り道になっています

 

幾重にも重なった防御機能がある

髪の毛は優れものですよね。

 

 

 

髪の性質から見るヘアケア

毛の硬さ

一般的に細い毛が柔らかく、太い毛が硬いと言えますが

キューティクルはそれ自体が硬くて丈夫にできているので

毛の硬さにも関係してきます

細くても硬い毛は、キューティクルが厚いと考えられます

 

硬いということは、擦り合わせることにより

傷が付きやすいと言うことに繋がります

シャンプー時に髪を擦らない

必要以上のブラッシングはしない

タオルでゴシゴシ擦らない

などの注意が必要と思います

 

毛の強さ

健康な毛は、0.08mmで150g前後の荷重で切れます

(毛によって差が大きく、200gを超える毛も120gで切れる毛もあります)

1本の髪の毛を頭皮から引き抜くときに要する力は、50gと言われています

10本では500gの力が必要になります

なので

絡まっている髪を無理に梳かすとき

髪が抜ける前に髪が切れている場合があります

床に落ちている毛、ブラシについた毛髪に

毛根が付いていなければ、力がかかりすぎていることになります

 

毛の弾性

正常な毛髪は、5%前後のばしても、力を取り除くと元の長さに戻ります

しかし、それ以上伸ばすと元の長さには戻りません

20cm→21cm・・・元に戻る

20cm→22cm・・・元に戻らない(20cmを超える)

 

元に戻らないほど引っ張ると

毛髪の中の性質が壊されているということです

目には見えませんが、中の性質が壊された上に

パーマ、縮毛矯正などをすると

綺麗にかからない、ダメージが加速する

ということが考えられます

このことは、あまり知られていませんが

重要なことなので頭にしっかりと入れておいて下さいね

 

 

毛の吸水・吸湿性

相対湿度65%で毛髪の水分率は13%

洗髪直後で約30%の水分を含み、その後徐々に水分が失われ

湿度40%時に11%~13%位になる

 

この11~13%というのは、

ドライヤーで乾かしても抜けることが無いものです(結合水)

髪がパサパサ、ゴワゴワしている場合

髪の中の成分が流失してしまい

水分を留める成分(ラグビーボール)が

少なくなっていることが考えられます

より丁寧な髪の扱いが必要だと思います

 

毛の膨潤

毛髪を水に漬けておくと膨らみ、長さ1~2%長くなり

太さは15%ほど太くなり、重さは30%ほど増える

毛髪の等電点はPH4,5~5,5

等電点より酸性になると膨潤度が大きくなり、PH2以下では硬くなり溶解する

等電点よりアルカリ性になると膨潤度が大きくなり、PH10以上になると急に膨潤し溶解する

 

PH2以下の薬剤を扱うことはないと思いますが

PH10に近いホームカラー、は気をつけて

使用した方が良いと思います

 

毛の帯電性

ブラシ等の摩擦により静電気が発生すると、毛はプラスにブラシはマイナスに帯電する

毛髪同士は反発しあいまとまりが悪くなる

(濡れた髪はマイナス)

 

リンスやコンディショナー、トリートメントには

静電気防止剤が入っていることが多いのですが

それでも静電気が起こりやすい髪は

傷んで乾燥毛になっていることが多いです

静電気防止剤が入っているローションや

シリコーンなどは有効です

 

光による変性

紫外線のように波長の短い光はシスチンを減少させる

紫外線を浴び過ぎた髪は、パーマがかかりにくくなり

パーマが伸びやすくなる

UV-Bは、キューティクルの剥離を起こす

 

これは、なるべく紫外線に当たらないように

日傘、帽子、髪をまとめるなどして

紫外線が当たる量を減らす工夫も必要です

紫外線防止剤や、ヘナなどが有効です

 

油脂の付着

一般的に、植物油より鉱物油を多く吸着する

毛皮質→親水性、キューティクル→親油性

 

毛髪の損傷具合により、親水型、親油型のコンディショナーを選択する

のが望ましいと思います

 

ヘアケアの秘訣は、ホームケアです

小さい事の積み重ねが、美しい髪を作ります

美容整形で姿形を整えることは出来ますが

続けた結果どうなっているでしょう?

(髪の美容整形は、髪の太さが0,08㎜ということを考えると不可能でしょうが)

一度のトリートメントで、髪を綺麗に見せること

魅力ですが、弊害も隠されています

髪の毛に年齢はあまり関係ありません

ミイラにも残っている位強いものですから

普段の手入れ次第で、あなたの髪も変わります

正しいホームケアで、きれいな髪を目指してくださいね。

 

ここまでお読みいただきありがとうございます。

 

 

 

 

 

 

 

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