こんちわ!
いつもお読みいただきありがとうございます
「きれいな髪は健康な頭皮から」
毛髪診断士認定講師
兼、毛髪診断士指導講師の資格勉強中の大坂です
毛髪診断士指導講師の勉強をしていると、今までの振り返りができてとっても参考になります。
そのなかでも仕事的に、接触性皮膚炎のことはとても大切になります。
パーマにしろカラーリングにしろ、髪の形を変えたり髪の色を変えたりするのは今では一般的になりすぎて、流行に流されやすいのが現実のことと思いますが、その裏には少なからずの危険性が隠されています。
危険性と言っても今の所、生死にかかわることではないのですが、接触性皮膚炎という皮膚の変化を伴う恐れがあるということです。その中でも皆さんご存知かと思いますが、毛染めに関する問題があります。これは毛髪科学協会主催のセミナーで、講演をされる皮膚科医の先生の話でも必ず出てきます。
このセミナーに参加されている理美容師は多数いて、その危険性はお客様には伝えているはずなのですが、今一つ一般の方に伝わり切っていないのは何故なんでしょう?
その一つに、今ではドラッグストアで誰もが簡単に購入できるホームカラーの存在が、その危険性を薄めているかもしれません。ドラッグストアに売っているんだから、危ないことはないと思うし、まだ私はなんともないから大丈夫という心理が働いているのかもしれません。
なので、メディアで騒いでいる時は気にするけど、どこか他人事だったり・・・。
いま、確実に何らかのアレルギー症状を持っている方は増えています。花粉症だって珍しくなくなりました。花粉症もアレルギー症状です。食物アレルギーだってすごく増えていて、今その疑いのある原材料は必ず容器に記載されています。
化粧品によるアレルギーも増えています。少し前に話題になった茶のしずく石けんによる小麦アレルギーしかり、某大手化粧品メーカーによる美白化粧品でも白斑の問題が出ました。この先どんな原料によるアレルギー症状が出るかは不明です。
アレルギー問題には交叉反応というものがあり、違う物質でも化学構造式が似ている成分にもアレルギー症状がでることがあり、この先なんらかのアレルギー症状を抱える方が増えていくということは、周知の事実となることでしょう。
さて、ようやく本題に入らせていただきますが、接触性皮膚炎には一時刺激性のものとアレルギー性のものに分かれます。
一次刺激性接触性皮膚炎とは
一次刺激性接触皮膚炎の原因となるものを接触毒と言います。その原料自体が皮膚に害のあるもので、その濃度を高く、その働く時間を長くすることにより、誰にでも皮膚炎を起こすことのできるものです。
分かり易く言うと、塩酸とか硫酸とか苛性カリのような刺激性薬品は接触毒に入ります。美容でいうとパーマ用材で使用されるチオグリコール酸や各種還元剤、染毛剤に使用されるアルカリ剤や過酸化水素などがあります。
アレルギー性接触皮膚炎とは
一定のものに触れているうちに、皮膚がそれに対して敏感になってくるものをアレルギー性接触皮膚炎といい、その原因となるものを感作物質と言います。
ごく一部の人にしか起こらないが、起こす人では極めて少量のモノでもすぐにかぶれの症状がおこります。また、アレルギー性のかぶれでは感作物質に触れてから炎症が起こるまでに一定の期間があります。アレルギー性のものは遅延型接触皮膚炎といわれていますが、この症状が即時型に変わってしまった時に危険が出てきます。
美容でいうと、白髪染めに含まれるパラフェニレンジアミンによるかぶれがあります。このカブレを染毛剤皮膚炎といい、この物質でかぶれてしまうと交叉反応によりその他の酸化染料でもかぶれるようになってしまいます。
また、身体の状態によってもかぶれを起こしやすくなり、月経直前1週間、更年期に入った女性、肝臓・腎臓・胃腸が悪くてもかぶれを起こしやすく、色々な皮膚病が起こりやすくなりますが、これらの状態によって起こったカブレはその障害を治すと再発はみなくなります。
特に50歳からが危険
このような接触性皮膚炎がなぜ50歳から危ないのか?今までの美容師の経験上、様々な方の毛染めをしてきましたが、やはり危険な毛染めとは白髪染めのことです。
50歳に差し掛かるまでに、頭皮からたっぷりとカラー剤を付けて白髪染めをされてきたと思います。事実として、そのような白髪染めをされてきた方たちの頭皮は、そのほとんどがどこか赤味掛かっています。少しの刺激感やピリピリ感・痒みなど初期の炎症は、2・3日もすれば治まるからと、気にせず白髪染めをされている方がかなりいるのではないでしょうか?薬局に売っている炎症を抑える薬で治まっているうちはいいのですが・・・。
それはある日突然やってきます。その時には皮膚科のお世話にならなければならず、染毛剤皮膚炎は完治するまでにしばらくかかり、通常の白髪染めは止められることとなり、好みの色にすることが難しいヘアマニキュアやカラートリートメント、もしくはグレイヘアにすると割り切らなければならなくなります。
それでもまだ、ホームカラーや美容室で白髪染めをされますか?
染毛剤皮膚炎を回避できる唯一の白髪染めが
カラーグレスです
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