施術データ:ケース2 アトピー②

2022.6.4初来店O様

 

経緯

アトピー体質で、冬は乾燥による肌荒れ、夏は汗によるあせもや痒み等に悩まされている

白髪染めを始めるもずっと頭皮に不快感を感じていたが、仕事の関係上白髪染めをやめるわけにもいかず、ひりひりピリピリしているのを我慢して白髪染めを続けていた

幸いにもまだ白髪染めアレルギーになる前に当サロンをネット検索で見つけてくださり、ご来店

視診

頭皮にうすい赤み等が随所にみられるが、ひどい荒れにはなっていない模様

襟足にはあせもがみられる

頭皮以外の肌もアトピー症状がみられる

考察

白髪染めによる刺激などは一時刺激性接触性皮膚炎であり、通常カラー剤を流してしまえば刺激はなくなる。48時間以内の痒み等がでなければジアミンアレルギーにはなっていないと考えられ、問診ではそこまではない模様

アトピー体質の方は肌が敏感で、化粧品やその他香粧品類でもアトピー症状が出やすい

とくに白髪染めに使用するカラー剤には、それら化粧品類よりもはるかに刺激性成分が含まれている(過酸化水素やアルカリ成分など)。ゆえに医薬部外品に指定されており、中身成分は薬機法により細かく管理されている

これらを踏まえ、各種前処理をしっかりと行うことでグレスタッチによるゼロテクが使用可能と考えられる

前処理

アトピー体質の方は汗により頭皮もアルカリ性に傾いていることが多く、弱酸性に整えられた特殊なローションを頭皮全体に塗布して、頭皮の状態を整える

刺激や炎症を抑える効果があると考えられるグリチルリチン酸配合のプロテクトクリームも合わせて使用

上記クリームをカラー剤にも相当量(1剤の25%)混ぜ合わせておく

施術

通常のゼロタッチやゼロテクよりも細かく規定されているグレスタッチが有効になり、頭皮に薬がつかないギリギリを狙って施術(慎重さと丁寧さ重要)

アトピーによる刺激等を考慮し、ラップはせず自然放置を行う

流し

襟足から入念に流していく

シャンプーに入る前の中和作業が大切で、髪に残る刺激成分をしっかりと取り除いていく

念を入れて、シャンプー後にライトピュアミング処理を追加する

 

結果・考察

いつもは修行のように耐えていた白髪染め中も、刺激を感じなかった模様

まだ白髪染めを発症していないアトピー体質の方は、まずカラー剤による刺激感をとってあげることが重要になる

48時間以内の痒み等がでなければこの後も同じように続けられる

次回以降はこの点にも留意しながらの作業となる

2回目(6週後)

前回問題がなかったとの報告から、色味の微調整を含め同じ工程で施術

3回目(5週後)

色の微調整をして同じ工程で進める

4回目(4週後)

夏の暑さも収まり肌の調子もいいとのことから、白髪の多いフェイスラインのみベタ付けを希望されたので、いつもよりプロテクトクリームをしっかりとつけチョンヅケする(あくまでも肌の調子が良いときのみとする。多用はしない)

あわせて、今回からフルピュアミングを追加し残留物処理の徹底化をする

5回目(4週後)

ピュアミングの効果が大変気に入られたようで、以降カラーグレス+ピュアミングをセットでおこなっていく

以降

その時々の状態と季節による肌の変化を加味しながら、慎重に施術を行っていく

いまでは、当サロンの進めるシャンプー・リンス、中和剤等をホームケアとして使われることで、髪の状態も良好さを保っている(^^♪

 

 

 

コメントする

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

このサイトはスパムを低減するために Akismet を使っています。コメントデータの処理方法の詳細はこちらをご覧ください