施術データ:ケース3 一時刺激性接触性皮膚炎

2021.3.15初来店のM様

経緯

白髪染めによる刺激をずっと我慢してきたが、ある時から強い刺激を感じるようになる

我慢できないほどの刺激感で通われていたサロンでは対応できないらしく、当サロンをネットで探しご来店

視診

とくにフェイスラインの状態がすこぶる悪く、カサブタ状態になっていた

痒みも伴いひっかき傷もあり、頭皮全体も薄い赤味を帯びていた

考察

とにかくフェイスラインの荒れがひどく、ぼこぼこと腫れがありひっかき傷によるのかカサブタもできている

痒みも伴うことから軽いジアミンアレルギー症状と、カラー剤に含まれる刺激成分による皮膚の炎症を伴っていると考察できる

刺激を我慢し続けて白髪染めを行ってきた結果であろう。しかしながら白髪染めは重要なファクターであり、どうにかして少しでも力にならなければいけない

ジアミンアレルギーによる痒みとは少し違うかもしれない??

とにかく注意して作業に取り掛かる

前処理

髪と頭皮のPHバランスを弱酸性に整える

炎症や軽度の刺激を抑えるグリチルリチン酸配合ブロック剤を全体に塗布。とくにフェイスラインは入念に

上記のブロック剤をカラー剤にも染まりを邪魔しないマックス量を加える

施術

とにかく、最初の施術なので無理をせずフェイスラインの白髪は多いのだが、予防的に2ミリタッチ

全体は1ミリタッチでおこなっていく

8レベルのハイブリッドジアミンカラーを使用

流し

襟足から入念に流していく

その後中和作業に入るのだが、通常規定量で泡が立ち頭皮中心になじませていくものの、泡が全く立たない

これは典型的な過度な汚れ(特にトリートメント成分によるものが多い)が髪に固着しているときに起こる症状

通常量の倍ほどを使用し、中和作業を行う

結果

施術中の刺激感がなく、遠赤使用による加熱処理も気にならなかったそうだ

髪も軽くなり、癖と思われていたうねりも改善されているように思われる

次回以降は都度症状のチェックをしながら、M様用のレシピを固めていく

2回目

フェイスラインのボコボコとした腫れがかなり改善されていて、カサブタもなくなっていた

が、まだ赤味は残っているので引き続き注意しながらの作業となる

合わせて色もの微調整も行っていく

以降

常に経過観察と問診を行いながら、最適な作業を続けていく

今現在、肌の調子のよいときはフェイスラインにカラー剤を塗布しても大丈夫なほど回復してきている

だが、季節による変化と花粉症や黄砂の時期、体調により変化するのでお客様との申し合わせによりフェイスラインと分け目のみカラー剤を少量根元につける

とにかく問診視診等は毎回欠かさず行い、都度注意しながら作業をする

4~6週のペースで通われている

 

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