いつもお読みいただきありがとうございます。
ヘアサロン サカシタウィードの大坂です
ヘアカラーの危険性というと、必ず取りざたされるのが
パラフェニレンジアミンと過酸化水素でしょう。
パラフェニレンジアミンとは
ホームカラー、美容室の白髪染め等には必ず含まれている
酸化染料のひとつです。
アレルギー性接触性皮膚炎を引き起こしやすい物質の一つです
発がん性も取りざたされますが、IARC(国際がん研究機関)の評価結果によると
5つあるグループのうち、グループ3(人に対して発がん性の分類ができない)に入ります
なので危険性はどうかというと、がんの危険性よりも今現在のリスクとして
アレルギー性接触性皮膚炎の原因になりやすいということでしょう。
ヘアカラーの2剤やパーマの2剤に含まれる過酸化水素も
IARCによると、同じくグループ3にはいります。
ヘアカラーの場合、パラフェニレンジアミンと過酸化水素をミックスしますので
危険性も少しアップすると思います
しかし、勘違いを起こしやすいのが
リスク(危険度)=ハザード(毒性)×暴露量(摂取量)×時間
という公式があり、市販されているヘアカラー剤は医薬部外品に指定されており
その配合量の上限、使用法は国により厳しく管理されていますので
体に異常のない方、アレルギーを持っていない方には
比較的安心して使用することができると思いますが
最低限のリスク対策はした方が良いでしょう。
ホームカラーなど個人で使用する白髪染めは、染める回数が増える傾向にあり
リスク(危険度)=ハザード(毒性)×暴露量(摂取量)×時間
の公式に当てはめると、おのずと公式の時間が増えてしまい、リスクも上昇します
また手軽にできる反面、地肌と髪へのリスク対策は忘れがちだと思います
お気を付けください。
皮膚が弱い方、花粉症の方、アレルギー体質の方、乾燥肌の方は
アレルギーの原因になる物質(パラフェニレンジアミン等)があると、健常な人に比べ
かぶれを引き起こしやすくなります。
また、その日の体調によりリスクも上がります
アトピー性皮膚炎の方は間違いなく使用できないでしょう。
ヘアカラー特に白髪染めは、
今の世の中にはなくてはならないものかと思います。
その危険性をしっかりと認知し、適切に使用する限り
問題は起きにくいと思います。
ただ皮膚は、再生能力がありますので、その時に受けた傷は治りますが
髪の毛は、ダメージを受けると皮膚と違い再生しません
このことが、一番忘れやすい事だと思いますので注意が必要です。
次回は、髪と頭皮のリスク対策について書いてみようと思います。
ここまでお読みいただきありがとうございます。
ヘアサロンサカシタウィード代表 大坂正樹