皮膚の汚れは多くの皮膚疾患の原因になります
顏の場合
赤ら顔・吹き出物・にきび・癤・癰・肌荒れ・しわ・たるみ・色黒など
ボディの場合
痛痒症・アトピー性皮膚炎・セルライト・腋臭・加齢臭・タルミなど
頭皮の場合
紅斑・紫斑・湿疹・ふけ・苔癬・脱毛・円形脱毛症・ケルスス禿瘡・白髪など
洗顔・洗髪・洗浄で落とさなければいけない汚れには、大きく分けて3つあります
第一の汚れ成分は、酸化した皮脂膜です
皮膚は飽和脂肪酸という皮脂膜で保護されています
皮脂膜の飽和脂肪酸には・・・
①保護作用
②酸・アルカリの中和(弱酸性の維持)
③抗菌作用
④酸化防止作用(老化防止、脱毛防止)
⑤皮膚呼吸の亢進
⑥発毛
⑦消臭作用
⑧乾燥防止
⑨ビタミンDの形成
などの働きを持っています
しかし、飽和脂肪酸は最長でも4時間程度の寿命しかありません
【重要】
その後は不飽和脂肪酸という皮脂膜に変わり、ロイコトリエン・活性酸素(フリーラジカル)・過酸化脂質などの細胞障害物質を形成させて、老化を早めたり、脂漏性脱毛症の原因物質になります
第2の汚れ成分は、老廃物です
汗腺からは絶えず汗(不感蒸泄・不可視性発汗)が分泌されて、皮膚を乾燥から守っています
しかし、汗の中には水分以外にも塩分・アンモニア・尿素・インドール・ナイアミン・アラントイン・アミノ酸・タンパク質などの成分が含まれています
これらの成分が時間と共に酸化や腐敗、変質などの化学反応を起こし細胞障害物質化し、老化を早めたり、血管委縮脱毛症の原因物質になります
第3の汚れ成分は、老化角質(垢)です
皮膚は絶えず新陳代謝を繰り返しています
表皮の基底細胞で誕生した娘細胞が・・・
有棘細胞
⇓
顆粒細胞
⇓
角質細胞
⇓
落屑(垢)
と変化していき、42~46日で生まれ変わります。これをターンオーバーと言います
角質が厚化すると、ターンオーバーのサイクルが延びて老化を早めたり、細菌感染症の温床になります
健康で若々しく美しい身体外観(皮膚・毛髪・体型・爪・匂い)を保つためには、皮膚を絶えず清潔に保つことが重要です