☆凛とした髪プロジェクト

このプロジェクトは

大人のための凛とした髪を作り上げるためのプロジェクトである

そのために必要な要素は

その1「凛とした白髪染め」

その2「髪の純度を高める純粋洗浄」

その3「髪繊維の紡ぎ直し」

である

 

その1「凛とした白髪染め」

白髪染めの安全性を徹底的に高めると同時に、白髪を染めながら凛とした髪を育てることを目標とする

 

凛とした・・・

・緊張感があり、だらしなさがない

・上品で落ち着いた雰囲気がある

・内面の強さ、芯の強さが感じられる

・毅然とした

 

白髪染め職人が築く「凛とした白髪染め」

白髪を染めながら、芯の通った髪を作り上げる

目指すのは、まるでヴァージン毛のような大人の髪

そしてそれは、日本の女性が本来持つ美しい髪

そよ風になびき、美しく光を反射し、ひとつひとつの髪に芯の通った「凛とした髪」

続けていくうちに知らない間にそんな髪になっていく

 

そんな凛とした髪を、安心安全に、誰もが、白髪を染めながらつくりあげていくことを目指す

残念ながら、今現在この業界には一瞬で髪をよみがえらせる効果のあるものが存在しないため、手間暇をかけながらつくりあげていくしか方法がない

 

コンセプト

 

・耳触りの良い一過性であるその場限りのトリートメントは使用しない

・白髪染めをするすべての方が安心安全に、継続して受けられるものでなくてはならない(例外としてすでに重度のジアミンアレルギーななってしまった方を除く)

・オーガニック志向にはならない

・手作業が命である

・試行錯誤を繰り返し、現状で最適と思われるものを取り入れ、常に進化するものでなくてはならない

・真に強い髪を作り上げるためには長い時間を要する。すぐに効果を求める方には遠慮いただく

 

現時点で最良と思われる作業工程

①髪と頭皮のPHバランスを整えるローションを塗布する第一前処理

②炎症反応を最小限に抑える特殊なプロテクトクリームを塗布する第二前処理

③個人に合わせたジアミン量の調整とそのカラー剤に上記の特殊プロテクトクリームを25%配合処理

④頭皮にカラー剤を付けないグレスタッチ施術

⑤カラー剤を流すときの特殊シャワーイング工程

⑥カラー剤に含まれる残留薬剤の特殊中和工程

⑦特殊洗浄工程

⑧洗浄後の髪と頭皮を最も適正なPHバランスに整えるコンディショニング工程

⑨髪と頭皮をいたわるタオルドライとドライイング工程

⑩髪の内部とキューティクル表面を整える特殊アイロン工程

⑪ホームケアの重要性

⑤~⑧で使用する水は塩素除去処理(πウオーター浄水器によるもので、塩素除去は試薬により確認済み)を施した水を使用し、さらに*水道水に含まれるカルシウムイオンとマグネシウムイオンを低減処理した軟水を使用する

*軟水器を使用した超軟水を考慮に入れたが、現時点でシャンプー台に適した軟水器が見つからないために、カートリッジを使用した簡易軟水シャワーヘッドを使用(軟水カートリッジは一人の作業につき一つを使用し随時交換)する

*通常は必要ないと思われるものだが、⑤~⑧で使用する薬剤効果を少しでも上げるために、必要のない硬度成分を少しでも低減する必要があるために使用する

*必要に応じて随時炭酸水を使用するものとする。これは炭酸による水圧アップにより髪の表面をきれいにする効果と、少なからずの弱酸性効果を狙ったものである

 

各工程の行動指針

①カラー前の髪と頭皮のPHバランスを整える前処理

髪と頭皮は約PH4.5の時に本来持っている機能(保護機能)が発揮される。汗をかく時期や乾燥時期、アトピーの方や炎症を起こし赤みを帯びている頭皮はPHバランスが乱れていると思われる

まずは保護機能が正常に働くように、前処理として特殊なローションを使用しPHバランスを整える

②炎症反応を最小限に抑える前処理

炎症を抑える効果のあるグリチルリチン酸ジカリウム配合のプロテクトクリームを頭皮全体に塗布し、今ある炎症反応を抑えながらカラー剤による炎症を最小限に抑える

③ジアミン量の調整と上記プロテクトクリームを1剤の25%量ミックス処理

とくに、ジアミンアレルギーと診断された方にはカラー剤のジアミン量を調整(同じメーカーのノンジアミンカラーとハイブリッドカラーで調合したもの)し、個々のジアミン許容量を見極める(カルテに記載しながら常にチェックする)

*パラフェニレンジアミンの調整について

通常のカラー剤では使用時のパラフェニレンジアミン配合量が3%を超えてはならず、単純ではあるが、ここにノンジアミンカラーをミックスすることにより1,5%にすることも0,5%にすることもできる。超重度のパラフェニレンジアミンアレルギーでない限り、ジアミン量を調整することにより症状を最小限に抑えることができるようである。Ⅳ型アレルギーのしくみを知らないといけないが。(あくまでも経験上であり個人差があることを考慮に入れていただきたい)

ただし、ノンジアミンカラーの量が増えるほど希望の色に合わせるのが難しくなることを伝える(パラフェニレンジアミンは染色としてみたとき優秀である。日本人の白髪染めにはなくてはならない)

*ジアミンアレルギーでない方にはノンジアミンカラーを使ったジアミン量の調整はしないが、要望がある時はやぶさかではない

尚且つ、上記のカラー剤の1剤に対してグリチルリチン酸ジカリウム配合プロテクトクリームを25%量(染毛に影響を与えない最大量)をミックスし、炎症が起こりにくく刺激が少なくなったカラー剤を使用する

④グレスタッチ技術

髪だけを染めて頭皮を染めない一番重要な作業となる

Ⅰ型アレルギーやⅣ型アレルギーの多くは皮膚に異物が付着することから始まる

合わせて、アレルギー症状とは関係ない薬剤の持つ刺激による炎症である一時刺激性接触皮膚炎も、皮膚に付着することで起こる(揮発成分に関しては別の処理が必要である)

必然的に髪だけを染めて頭皮を染めない、頭皮にカラー剤が付着しないように塗布することが最重要であり、その技術を担うのがグレスタッチである

とくに、ジアミンアレルギーを発症している方には、より正確で個々に合わせたグレスタッチ技術が必要になり熟練した精度が不可欠である。(グレスタッチとはカラーグレス認定を受けたサロンでしか行うことができない特殊な技術)

⑤カラー剤を流すシャワー工程

見落とされがちなシャワー工程であるが、重要な作業である

特にジアミンアレルギーと診断されている方には、どこから流すかどうシャワーを当てるか充分流しているか等の見極めも大切で、この後の中和作業にも影響を与えかねない重要な工程である

⑥残留薬剤の中和工程

カラー剤に含まれる原料の中には、シャンプーなどの界面活性剤では取り除くことができない成分が含まれている

大きく分けて2つあり、それが過酸化水素とアルカリ成分である

この2つを取り除くことができる特殊な中和剤が必要であり、どのように使うかが大切になる

このとき髪の表面にカラー剤が残りすぎていると中和剤の効果が弱くなったり、作用時間が短すぎるとまた効果が弱くなる(特殊薬剤の作用時間を考慮しなければならない)

中和剤の内容成分を見てどのように中和作業をおこなうかで、その後の髪と頭皮の状態が変わってしまう重要な工程である

⑦特殊洗浄工程

中和作業まででは、残りの余分なカラー剤成分を落とすことはできない

ここで必要なのが3種類の特殊な薬剤と専用シャンプー剤を使用する特殊洗浄である

界面活性剤では取り除くことが困難な成分を、環境にやさしいアルカリ成分を主体としたアルカリ性ローション、クエン酸を主体とした弱酸性ローション、グルタミン酸を主体とした弱酸性アミノ酸ローションと専用シャンプー剤を組み合わせて使用することにより、さらに細かく残留成分を取り除くことができるようになるが、その作業工程が重要である

水圧だけを使用する工程なので、髪と頭皮への刺激は弱くなる

⑧コンディショニング工程

特殊洗浄後の髪は限りなく髪本来の形になる

その後に必要なのは髪と頭皮を約PH4,5に整えることである。髪と頭皮が本来持っている一番強い状態にすることが本当の意味のトリートメントである

このときに、どんな薬剤を用いてどのように使用するかも大切な要素になる

⑨ドライイング工程

ドライ工程は毛髪から水分を抜く重要な工程である

毛髪から結合水以外の自由水を取り除くことが、髪本来が持つしなやかさを発揮する構造をもっている。決して雑に扱ってはならない

タオルを使って髪の表面にある水分を吸い上げるタオルドライの仕方、ドライヤーで髪を乾かす最適な方法を極めることが重要である

髪が乾くとき、髪の表面から乾いていく。表面が乾いたときに内部の水分がまた表面に出る。その繰り返しで内部の水分が抜けていき髪が乾いていく

その仕組みを理解しながらドライヤーを当てる角度から髪をどの位置から乾かしていくか、どのくらい乾かせばいいのかなど重要な要素が詰まっている。

また、濡れているときの毛髪はダメージを受けやすいため、コーミングや引っ張る行為は厳禁である

⑩仕上げアイロン工程

アイロン工程では髪と頭皮が本来持つ最適な状態に仕上げることを目標にする

そのため、髪と頭皮が刺激を受けやすくキューティクルが傷みやすいブラシを使ったブロー作業はせず、特殊なストレートアイロンを使用した仕上げになる

理由として髪の内部の構造とキューティクルの構造から、熱が加わったときにどのような挙動をしていくかを見たとき、髪と頭皮を最適な状態にできるのはアイロンである(現時点での経験上ではあるが)

そのアイロンを使うときの注意点がある。髪を挟み込むときの圧力、髪に必要以上のテンションをかけないノーテンション技術を考慮しなければならない

⑪ホームケアの重要性

間違ったホームケアを続けることにより、髪は簡単に傷む

故に、正しいホームケアの仕方を伝えることを忘れてはならない

シャワーの使い方、髪の洗い方、シャンプー剤の流し方、正しいコンディショナーの使い方、タオルドライの仕方、ドライヤーの使い方、髪は梳かす必要がないこと、ブラッシングは必要ないこと、アイロンの使い方

理解するまで都度語りつくすことが大事である

 

以上が現時点での最良な方法と思われ(約40年の美容師経験からであるということを考慮に入れていただくと助かる)、必要な時は随時更新するものである

その更新時期には心構えも必要である

・実践から気づいたこと、専門書の読み直しからくる気づきも更新の糧とするものである

・常に学びのこころを忘れてはならない

・その学びは様々なところに記されていることも忘れてはならない

・偏った学びではなく様々な角度から見直すことも忘れてはならない

・失敗を恐れない、失敗は成功への学びとなる

・奢りを持たない。その瞬間から更新はなくなる

・常にクライアントへの思いをもって行動する

 

このプロジェクトの記載は常に増えていく

 

時間と必要経費が通常よりもかかってしまうため

「☆凛とした白髪染め」・・・27500~

 

 

もともと髪に癖がある方には、場合により「髪繊維の紡ぎ直し」をする必要がある

そちらについては別記

 

 

これらの行動指針に基づいた

作業マニュアルについては社外秘のため非公開