こんちわ!いつもお読みいただきありがとうございます
大坂です
少し難しい話になると思いますんで
アレルギーに興味のある方
アレルギーに興味のある美容師の方だけ読んでね~
前回からの続きです
アレルギーを知るには体に備わってる免疫機能について知っておく必要がありそうです
みなさん知ってるように、免疫を司どってるのは白血球です
この白血球という言葉は広すぎる言葉で、アレルギーについて知るには足りません。
私は一つだと思ってました💦
白血球には、顆粒球、リンパ球、単球という具合に分かれてて
顆粒球には
好中球、好酸球、好塩基球という種類があり
リンパ球には
T細胞、B細胞、自然リンパ球に分かれ
単球にはマクロファージがあり
さらに、樹状細胞、マスト細胞がこの他にあります
これだけじゃないですよ==
リンパ球であるT細胞が・・・
TH1(Ⅰ型ヘルパーT細胞)、Th2(Ⅱ型ヘルパーT細胞)、Th17(炎症性のⅠ型ヘルパーT細胞)、Tレグ細胞(制御性T細胞)、キラーT細胞に分かれます
凄いですよね!!全部が互いにけん制しつつ協力し合って体を守ってくれてます
アレルギー問題もこのすべてが大なり小なり関わってます
これからの美容師も知っておいた方がいいんじゃないかと思うよ
アレルギー反応に陽性が出る人が70%くらいいるらしくて
ますますいろんな問題が出て来るやもしれないし
美容師はさらにいろんなリスクがありますからね(職業性アレルギー疾患診療ガイドラインにもしっかりと出てますよ~)
ここから、美容院に関係のありそうなアレルギーに関係するものを主に取り上げていってみようかね~
アレルギーには、Ⅰ型アレルギーからⅣ型アレルギーに分類されてます
Ⅰ型アレルギーは、アトピー性皮膚炎、食物アレルギー、気管支喘息、花粉症がそうで、一般のアレルギー症状のことですね。一度発症するとその先も悩まされちゃうやつで、すぐに症状が出るので即時型のアレルギーです。
IgE抗体ってやつが関与します。
Ⅱ型アレルギーというのは、重症筋無力症や悪性貧血がこちらに含まれます
Ⅲ型アレルギーは、膠原病(関節リュウマチ、全身性エリテマトーデス)などがそうです
でで、
Ⅳ型アレルギーが美容院に関係あるやつですね!!
接触過敏症(カブレ、化粧品負け)、アトピー性皮膚炎(遅延型)があるよ
なので、Ⅳ型アレルギーに絞って考えを進めてくね・・・
このⅣ型アレルギーは遅延型で、どの免疫細胞が関与してくるかっていうと、Th1(Ⅰ型ヘルパーT細胞)とTh17(炎症性のⅠ型ヘルパーT細胞)だって
むむ、ややこしそうでしょーー
こやつらは抗体をつくるんじゃなくて、直接炎症反応を起こさせるんだって
知らなかったわ~って当然か(-_-;)
花粉症とかのアレルギー反応とはちがうんだね(あっちはIgE抗体ってのを作ります)
気付いてる人もいると思うけど
白髪染めでかぶれる人は、Ⅳ型になるってことです
パッチテストで、48時間後とか時間差を置いてアレルギー反応が出るのはⅣ型アレルギーです
パラフェニレンジアミンが主になると思いますが、Ⅳ型は抗体を作らないため反応が出るまでに時間がかかるんですね。皮膚についてすぐに反応が出るのは他の要因がありそうです。
白髪染めの中には酸化染料だけじゃなく、過酸化水素やアルカリ剤、香料、界面活性剤やその他添加物がはいごうされてるからね、その中のどれかが反応してる可能性もあります。
ここから推測になっちゃうけど
パラフェニレンジアミンのことを調べてると感作性がある化学物質と書いてあるのがほとんどなんだけど、
感作っていうのは、そのアレルゲンに対して免疫細胞が抗体を作って初めて感作が成立すると免疫の化学の本に書いてありますが、Ⅳ型アレルギーには感作は関係ないんだよね。
ここで疑問符がわいたんだけど、んじゃパラフェニレンジアミンはどうなの?
じつは皮膚を通過してしまう分子量の小さい化学物質は、小さすぎて白血球は反応しないそうです
んじゃなんでかぶれる反応が出るかっていうと、その小さすぎる化学物質が体のたんぱく質と結合して初めて免疫細胞であるT細胞が認知するそうなんだよね
この時反応するT細胞が、Th1(Ⅰ型ヘルパーT細胞)でたんぱく質と結合した化学物質に対してサイトカインという情報伝達物質を分泌しTh17(炎症型のⅠ型ヘルパーT細胞)に変化して、直接炎症を起こすそうです
難しいですよね~、最新の免疫科学でわかってきたそうですが
例えると、漆にかぶれるのがそうらしいですね
皮膚に漆が付いちゃうと知らない間にかぶれちゃいますよね、あのカブレる仕組みっていうのが、漆に含まれるペンタデカカテコールという化学物質が体内に侵入します。そ奴が皮膚組織のたんぱく質と結合することでアレルゲンになります。炎症型Th17はこのアレルゲンを攻撃します。
その結果起こる炎症反応が漆カブレという事になります
注意したいのが、漆の成分=化学物質そのものがアレルゲンではない!という事ですね
分子量の小さな化学物質は白血球の識別対象にならなくて、攻撃されることなく体内に侵入したんぱく質と結びついて初めてアレルゲンになるってことです
という事は
IgE抗体がアレルゲンにすぐに反応し、数分で症状が現れるⅠ型アレルギーに比べると、Ⅳ型アレルギーは症状が現れるまでに数時間を要して、1日以上たってから症状が強く現れるようになります
だから、パラフェニレンジアミンによると言われてるかぶれの強い症状にも、時間差がある筈なんだよね
ここで、思い出してください
漆によるかぶれは抗体がつくられません。という事は感作とは違う気がしますよね
という事は、パラフェニレンジアミンによるかぶれも感作とは違う気がします
言ってることわかるでしょうかね?
感作=IgE抗体がつくられるってことでしたよね?
パラフェニレンジアミン=アレルゲンになるんでしょうか?
この辺の定義がよくわからん
もし、抗体ができない炎症だとしたら対処法とかが、もしかしたらあるかもしれませんね
漆職人がやってるという・・・
途中からは私の推測が入ってますんで、全てを信じないでくださいね
勉強していくうちに違う推測が出てくるかもしれませんので(^^♪
ご理解のほどよろしくお願いいたします
もう少し勉強が必要ですね
ここまで読んでいただけた方に感謝します
長々とありがとうございました
次は違う方面から考えてみようと思います