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「きれいな髪は健康な頭肌から」
毛髪診断士指導講師の大坂です
毛染め白髪染めに使われるパラフェニレンジアミンは、色の発色を考えた時、とても優秀な染料です。
髪の毛だけに反応する場合は優秀なのですが、肌にとってはアレルギー物質になってしまいます。
アレルギー対策してますか??
~痒みの仕組み~
痒みの原因には大きく分けて2つの仕組みがあります
1、ヒスタミン
痒みの原因物質で有名です。ヒスタミンは主に真皮に存在するマスト細胞(肥満細胞)が刺激されて分泌します。
ヒスタミンは、血管に働きかけて赤く腫れさせます。神経に働きかけると痒みを引き起こします。これが蕁麻疹です。
2、C繊維(無髄神経線維)への刺激
健康な状態の皮膚では、C繊維は表皮と真皮層の境付近に張り巡らされています。
皮膚が乾燥してくるとC繊維が表皮の角層付近まで触手を伸ばします。C繊維が刺激されると、秒速2メートルで神経伝達物質が脊髄を通り脳に伝えます。この時脳は、「痒い」と感じます。敏感肌になると服がすれても痒くなりますが、この時の痒みもC繊維が反応しています。
~白髪染めをすると痒くなる~
痒みのタイミングが重要になります!
1、カラー剤が頭皮についている時に痒くなる
表皮に張り巡らされているC繊維が刺激されて痒みを感じています。C繊維は、化学物質によっても刺激を受けます。とくに頭皮が乾燥している場合、C繊維が皮膚の表面まで届いているため、毛染め剤が頭皮につくとムズムズとした違和感から痒みに変わっていきます。
染毛剤を流し終わった後に痒みが消える場合は、C繊維の刺激での痒みです。
C繊維から始まる痒みの場合、他のことに集中していると痒みが治まる場合もあります。
2、カラー剤を流し終わった後に痒くなる
染毛剤を流し終わった後、およそ30分後~48時間以内に痒み症状が現れた場合、ヒスタミンが関係する痒みです。
すぐに医師にご相談ください!
ヒスタミンを放出する肥満細胞は、免疫に関係しています。
すぐに痒み反応が現れないのは、皮膚に侵入した化学物質(特にパラフェニレンジアミン)は、表皮に分布された免疫細胞ランゲルハンス細胞が補足した後、そのまま真皮内に移動してリンパ節に向かい抗原提示します。それを受け取ったT細胞は血行を通じて抗原が侵入した皮膚に至り、肥満細胞に働きかけてヒスタミンを放出するという時間がかかることから遅延型アレルギーとよばれています。
最初は痒み程度で済んでいたのが、湿疹ができ始め、関係のない部位にまで広がっていきます。
特に症状が強く現れるのが、24~48時間後と言われています。時間差がある痒みには、ご注意ください。
痒みが長く続く場合は、すでにアレルギーを発症しています。そのまま同じように白髪染めをつづけていると・・・
顏がパンパンに張れてしまいますよ!
白髪染めをした後に痒くなる時、その経過を詳しく観察し、医師に正確に伝えることが大切です!
病院でいただく薬でアレルギー症状は抑まりますが、症状を抑えただけで、治ったわけではありません。
その後のケアや対策が必要になります。
誰にでもすぐにこの様な痒みから始まる症状が現れるわけではありませんが
アレルギー症状が多く見受けられるようになった現在、常に注意を怠らないことが美髪と美頭肌に繋がります。
白髪染めでの痒みに御注意を!!
少しでも気にされる方は、今からでも遅くありません!
アレルギー対策カラー「カラーグレスプログラム」で白髪染めを!
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