白髪染めをすると頭がピリピリする!~その仕組みと対処法~

いつもお読みいただきありがとうございます

「きれいな髪は健康な頭肌から」

毛髪診断士指導講師の大坂です

 

髪だけ綺麗にする時代は終わりました

きれいな髪が生える「頭肌」から考えなければいけない時代です

顏の肌と頭の肌は繋がっています

頭肌を綺麗に整えることができるのは美容院だけ!

 

白髪染めをしている時、頭がピリピリと感じるときはありませんか?

肌が弱っている危険信号です。我慢せずに流してもらいましょう

~白髪染めでピリピリする仕組み~

白髪染めの最中で頭皮がピリピリする原因物質は、2剤の有効成分である「過酸化水素」です

頭皮に異常がなく青白くて健康な頭皮の場合、肌のバリア機能が正常に機能しているため、白髪染め程度の刺激物ではピリピリしません。

白髪染めに使用する過酸化水素は、通常6%濃度のものを使用し、1剤と1:1で混合すると3%濃度になります。
3%濃度の過酸化水素は、消毒薬で知られるオキシドールとほぼ同じ濃度です。傷口に塗ると沁みますが、何もなっていないところに塗っても沁みません。

これは3%の過酸化水素ですが、冷たさを感じるだけで刺激は感じません。
が、6%の過酸化水素では、ピリピリと刺激を感じすぐに流しても白く脱色されます!絶対まねをしないでくださいね!

しかし、頭皮に細かい傷があったり、ひっかき傷があったり、乾燥してひどく荒れていたりするとピリピリと沁みるように感じるようになります。

~肌の痛みを感じる仕組み~

肌は、表皮と真皮に分かれています。

表皮には、C繊維の末梢神経が張り巡らされ

真皮には、Aδ繊維の神経終末が伸びています

Aδ繊維の有髄神経は、刺激されると秒速30メートルの速さで電気信号が脊髄を通り、脳の感覚野に伝わり「痛み」として感じられます。

カラー剤を塗布してすぐにピリピリと痛みの刺激を感じている場合は、真皮層まで傷口が届きAδ神経線維を刺激している可能性があります。
その真皮層まで届いた傷口からは、カラー剤に含まれるその他の化学物質もたやすく侵入してしまう可能性があります。

真皮層には免疫細胞を運ぶ毛細血管が張り巡らされ、マスト細胞という免疫にかかわる細胞も存在します。ピリピリとした刺激がおさまらず、ズンとした重みを感じるようになり、やがて具合が悪くなっていく可能性もあります。

ピリピリとした刺激が、時間と共に治まっていく場合もあります

その場合、傷が真皮層まで届くほど深くなく、表皮ケラチノサイトの刺激だけで終わっている可能性もあります。白髪染めの過酸化水素の役目は、初めにメラニン色素を分解して髪を明るくし、次いで酸化染料を酸化して色を定着させる2つの役目があります。
最初に起こるメラニン色素を分解している時は、肌にも刺激を与え、酸化染料と反応している時は肌への刺激は弱まっています。

時間と共に刺激がおさまる理由の一つです。

~白髪染めで頭皮がピリピリする時の対処法~

1、頭皮を常に健康に保つ

頭皮は痛みに鈍感と言われ、強く掻いても傷ができていることを認知できません。頭が痒いからと強く引っ掻かないことが大切です。特にシャンプーをしている時の擦り過ぎに注意してください。

2、ゼロタッチ

美容院でできる最良の技術です。頭皮に薬剤が付かなければ刺激がなくなります。
それとともに毛染め剤にひと工夫ができていれば、万全です。

白髪染めには刺激を伴う化学物質や、アレルギーを引き起こす可能性のある化学物質も含まれています。

白髪染めで何らかの違和感を感じている時は、迷わずに美容師にご相談ください!

対処は早ければ早いほど効果がありますよ

 

ここまでお読みいただきありがとうございます

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