髪の表面は健康なら疎水性。
なので、シリコンやオイルなどが付着しやすい。
ところが、キューティクルが傷ついて中が現れる(ダメージ毛)と親水性になる。
この親水性の部分にアミノ酸がつく。
ココイルグルタミン酸Na、ココイルメチルタウリンNa、ココイルグリシンNa,
ココイルメチルアラニンNa、ココイルサルコシンNaなどがある。
「ココイル」とは、ヤシ油脂肪酸を意味する。
他にもラウロイルや、ミリストイル、ステアロイルなどがあり、脂肪酸の組成によって名が変わる
最後の「Na」の部分も「K」、「TEA」など塩の形で変わる
使用感の違いは、ラうリン酸がついたラウロイルタイプが最も洗浄力が強く、ステアリン酸のついたステアロイルが最も刺激が小さい。
塩の部分も、「K」タイプはさっぱり系であり、「TEA」タイプはしっとりタイプ
アミノ酸の部分で性質も変わり、ココイルグリシンNaは石けんのような使用感で、ココイルグルタミン酸Naは軋みが緩和されている
ココイルメチルタウリンNaは泡立ちが低いが細かい泡、ココイルサルコシンNaは荒く大きな泡立ちになる
更にアミノ酸系界面活性剤は、そのPHが弱酸性でも弱アルカリ性でも使用でき、そのPHによって使用感も変化する。
本当にマイルドなのは、「弱酸性」タイプの界面活性剤であり、さっぱりしたいなら「アルカリ」タイプ
洗浄による肌の乾燥は、バリア機能成分を洗浄剤が奪うからであり、洗浄を重ねると肌のバリア機能成分がどんどん失われていく。
また、洗い残しが生じて肌のPHに変化が起きることもある。
石けんで洗浄しても、肌のPHはアルカリにはならないが、それは十分に水で洗い流した場合。日常の生活の中では、髪の生え際や耳の後ろ、あごなどに生じた「洗い残し」が、トラブルの原因の大半を占める。
肌トラブルの原因の一つは、肌のPH調節が崩れることで、バリア機能が低下することです。
バリア機能が低下している人は、「弱酸性」のアミノ酸系界面活性剤での洗浄が好ましい。
石けんでの洗浄自体は問題ないが、しっかりすすがないと肌のPHが著しく変化したままの状態になる。「よくすすぐこと」がトラブル対策の第一歩である。