知る人ぞ知るお店の
知られざる美容師のひとり言・・・。
当然ながら
世の中にはすごい人がたくさんいる
「杜人」というドキュメンタリー映画の主人公
矢野智徳氏もその一人だと思う
何をやっている人かと言えば
大地の再生。
この方がやっている大地の再生を、日本の役人さんが取り入れ実践実行したら、たちまち日本が世界に称賛されるかもしれない・・・
くらいの事をやっている
この男は、現代の土木を否定せず有効に使用するすべを知っている
と書いただけでは伝わらないと思う。映画を見てもどれだけ凄いことをやっているか理解できる人は少ないでしょう、多分。
現場を見た人にしか伝わらないんでしょうね
かくいう私も、その現場を見ていないのでわかりません
が、自然の成り立ちというのが痛いほど伝わってくる
このまま自然をないがしろにした開発を続けて大丈夫なのか?
という疑問がわき上がる
昨今多発している、土砂災害や洪水も人為的なものだそうだ
それは脱炭素などというあいまいなモノでなく
山に張り巡らされた砂防ダムや山の斜面を埋めるコンクリート壁、コンクリートで固められた河川の護岸や整備され過ぎたアスファルトの道路などが原因だという。どれも、災害を食い止めようと施したことなので、悪いものではない。ただ、良かれと思ってやっていたことが、自然本来の流れにそぐわなかった結果、終わりのない補修作業になっているそうだ。
これらを矢野流に改善していく過程を追ったのが「杜人」という映画だ
知らなかった真実がたくさん込められていた
前置きが長くなってしまいましたが
長年美容師という仕事をしていると
やはりこの仕事にも、効果のない作業が多々あるのも真実
良い方向の作業ならいいが、残念ながらそれは少ない
いま力を入れて改善している白髪染めもその一つだ
お客様が知らないのは当然として
今大丈夫だからと、リスクを知らせず最低限だけの処理で済ませているサロンの功罪は大きい・・・
お世辞にも自然に向き合った職業ではないし
美容室のメニューなんて、自然を汚すモノばかりだ
でも、矢野流とまではいかなくても改善する方法はある
その一つがカラーグレスだ
もちろん知っている人はまだ少ない
この技術のおかげで救うことができたお客様はいる
知らなかった当時の私にはできなかったことだ
この技術との出会いは感謝でしかない
改善とは積み重ねだ
1つのことだけをやっているわけではない
カラーグレスもいくつもの工程を経ている
ただ、この改善も間違った方向に行ってしまったら意味がない
自然を直していると思っている公共事業と一緒だ
真実はひとつだ
表に出ることが少ない偉人の考えを大切に仕事に打ち込んでいきたい
いま流行りの、もっとたくさん、もっと早く、
あれもしたい、これもしたい
もっともっと・・・
なんてダメなんでしょうね
地道にやってる美容師のひとり言でした
ここまでお読みいただきありがとうございます