塩素と髪。「塩素ってぶっちゃけどうなの?」

こんにちわ大坂です

いつもお読みいただきありがとうございます。

 

塩素って、今の生活には切っても切っても切り離せないほど浸透してます

身近なとこだと、家庭用漂白剤や除菌剤

水道水の消毒やプールの消毒にも使われてますよね

そんな身近にある塩素だけど、髪にはどんな影響があるの?

という事を考えながら、髪と塩素の関係について話してみようと思います

 

まずは、塩素について・・・

 

塩素って何?

塩素:原子番号17の元素 元素記号はCl 常温常圧では特有の臭いを持つ黄緑色の気体で毒性と腐食性を持つ。非常に反応性が高く、多くの金属や有機物と結合し塩化物を形成するものです。

何に使われてるの?

塩素は強い殺菌漂白作用を持ってます。そのため病原微生物(O-157やコレラ菌など)の殺菌にも使われてます。空間除菌剤は、インフルエンザが流行るころに出回ったりしますよね。あれも塩素を反応させてできたものが使われてます。
感染に細心の注意を払わなければならない病院でも多く使われています。
日本全国の水道水、プールの消毒のために決められた濃度で使われてます。

残留塩素って知ってますか?

水道水を殺菌消毒するために塩素系薬剤を処理の途中で入れるそうですが、残留塩素とは殺菌に使われたり分解した後でも、蛇口から出た水にまだその効力を保ったまま残ってる塩素のことを言います。

残留塩素の基準値は?

残留塩素は水道法によって蛇口から出る水道水の中に、残留塩素が基準値以上あるようにすることが義務付けられています。基準値以上あることによって水道水の殺菌消毒が適切に行われてる証明になるそうです。

水道水の基準値:0,1mg/L以上1,0mg/L以下に定められています
0,1mg/L以上というのは殺菌消毒に必要な濃度で
1,0mg/L以下というのは身体への影響を考えて設けられた上限の目標値の濃度です
しかし上限は目標であって、実際は浄水場に近ければ残留塩素濃度も濃くなってるそうです。浄水場から一番遠い所の濃度が、0,1mg/Lという事です。

因みにプールの水の残留塩素濃度は、0,4~1,0mg/Lです。

ここから髪への影響について考えてみようと思います

まず一番分かり易いところでいうと、プールでしょう
プールに入った後、髪がギシギシになりますよね?身体も痒くなったり乾燥したり。これには2通りの考え方ができると思います。
1つは、長く入ってることにより残留塩素が直接肌や髪に影響を与えている
2つ目は、プール中に含まれる人の身体から出る汗や皮脂、垢などの有機物が塩素と結合した結合塩素(クロラミン)が、肌や髪に影響を与えている
プールの独特の臭いは、結合塩素の臭いです。カルキ臭といわれるあの匂いは結合塩素の臭いとも言われています。

では、1つ目の残留塩素が髪に与える影響から考えてみます

FairとGuptaは、初めて水泳用プールで塩素が毛髪に与える影響を評価し、100万分の1の濃度レベルで、塩素水が毛髪に与える影響を研究したそうです。
その研究では、毛髪に見られる影響を毛髪繊維の摩擦特性における変化を測定しています。一般に塩素の影響は、繊維の摩擦係数の増加としてあらわれる。毛髪の摩擦特性変化は、100万分の1レベルの塩素濃度であっても観測された。この影響は処理回数に伴い増加し、PHを8から2に変化させると減少する。

Allwoerdenは、塩素水と臭素水で毛髪を処理し、処理中に毛髪表面に泡や嚢が生じてくるのを初めて発見したそうです。この酸化系はエピキューティクルの強度を低下させ、その結果浸透圧差によりエピキューティクルの下が膨らんでアロボルデン嚢が生じてくるのを発見しました。しかしこれは、比較的高濃度の塩素水や臭素水を用いて行われました。

上の文献でわかることは、残留塩素濃度が低い場合は、髪の摩擦に変化が現れ、高濃度の場合は髪のたんぱく質が壊されることが分かります。
プールに入った後の髪のギシギシ感はこの為でしょう。しかし、水道水の場合、シャワー程度の短い時間であればこのような状態までにならないという事は、塩素水に接している時間が関係していると思われます。
低濃度の塩素でも、水泳選手のような長い時間を頻繁に接してる場合は、高濃度まではいかなくとも、髪が何らかのダメージを受け明るくなってしまうのでしょう。
また、カラーをして明るくしている髪(特にカラー直後)やパーマ・縮毛矯正直後は、髪がアルカリに傾いていることにより塩素の影響を受けやすくなっていると思います。
カラ-している髪が早く退色したり、パーマがゆるくなってしまうことは、髪の内部で塩素が影響していることの表れとも取れますよね。

次に2つ目の結合塩素を考えてみます

結合塩素って?

遊離残留塩素はアンモニアと反応し、結合塩素「クロラミン」を生成する
クロラミンには3種類あり、モノクロラミン・ジクロラミン・トリクロラミンがある
モノクロラミンは微臭
ジクロラミン・トリクロラミンは刺激臭(塩素臭の原因)
これらはPHが影響し、アルカリ性側ではモノクロラミン優勢、酸性側ではトリクロラミンが生じる
濃度比も影響し、アンモニアの量が少ないとジクロラミン・トリクロラミンが生じる

とありますが、髪への影響の正確なことは分からない。どこにもそれらしき文献が載っていない。ただ、モノクロラミンは水生生物には毒性があり、除去しなければならないものらしい。
ジクロラミン・トリクロラミンは、刺激があり目の赤味やヒリヒリ感、肌の痒み乾燥、髪のパサつきに関係あるらしいが、仕組みがわかりません。

しかし、ヘアカラー・パーマ・縮毛矯正に用いる薬剤の中にはアンモニアやその他の成分が入っています。塩素はその性質から、水道水の残留塩素と薬剤に含まれるアンモニア、その他の成分との反応がないとも言えないですよね。
その反応物質が、髪に影響もしくは薬剤の阻害等はあるのかもしれません。
この辺は、予想の話になってしまいますが・・・。

 

塩素と髪の影響は化学的に検討されることが少ない分野です

それぞれの考え方があっていいと思います

皆さんはどう思いますか?

当サロンでは

塩素と薬剤と髪の何らかの反応を無くしたいために

シャンプー台は塩素を除去した水を使用しています

 

ここまでお読みいただきありがとうございます。

 

 

 

 

 

 

 

 

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