カラーグレスエステforジアミンアレルギー

トリートメント矯正で手入れのしやすい髪に

ジアミンアレルギーを発症してしまった方へ

 

何も知らず白髪染めを続けた結果・・・

リスクを知ってはいたが自分は大丈夫だろうと白髪染めを続けた結果・・・

多少の痒みは大丈夫、いつものことと続けてしまった結果・・・

ある日突然耐え切れなくなり、病院に駆け込んでみたら・・・

「ジアミンアレルギー」ですね、と言われ

「白髪染めを控えて下さい」の一言が言い渡される・・・

「えっ、突然そんなこと言われたって・・・まだ子供も小さいし、仕事だってあるしどうしたらいいの?」

 

そんな経緯をたどるかもしれない「ジアミンアレルギー」

あなたならこれからどうしますか?

 

ジアミンアレルギーになってしまった方の白髪染めは、通常のサロンではやりません。やったとしてもそれは、今までと違うカラーであり、ご希望する色になりにくいカラーです。それで満足されている方に当サロンの取り組みは無用です。

オーガニックカラーやオハグロ式カラー、ナチュリエカラー等のカラーに満足されていない方だけこの先をお読みください

 

前置きが長くなってしまいましたが、そんなジアミンアレルギーを発症してしまった方のために、永年試行錯誤を繰り替えしてきました。色々な方のご協力のもと、これなら何とかアレルギー症状の発症を抑えることができる(難しい作業なので個人差はあります)白髪染めレシピができました。その取り組んでいることの重要な1部をご紹介させていただきます。
ジアミンアレルギーでお悩みの方のご参考になれば幸いです

ただし、超重度のジアミンアレルギーの方は除きます

 

ジアミンアレルギーを発症してしまった方の白髪染めで、特に気をつけるポイントは4つあります

①前処理②塗布法③カラー剤選定とそこに混ぜるもの④流し方です

順を追って説明していきます

と、その前にこの技術は従来からあるカラー剤(1剤2剤ミックスタイプ)を使用する方法です。胡散臭いノンジアミンカラーを使う方法ではありませんので、興味のない方はここでページを閉じて下さいね

 

①前処理

ジアミンアレルギーを発症してしまった方の肌はとにかくジアミン系酸化染料に敏感になっています。アレルギー度によりますが少しでも安全に染めるために、そのジアミン系酸化染料が皮膚の角質層の下に存在する免疫細胞に気付かれないようにしなければなりません。
どうするか?
そのための前処理作業が重要になります。まずは、健康な皮膚と同じPH値に戻すことから始めます
約PH5,5に整えられた特殊な弱酸性ローションを頭皮全体にいきわたるようにふりかけ、馴染ませ、適度な保湿とPHバランスを整えます(皮膚のPHバランスが整えられていると、免疫細胞の過度な働きを抑えることができます。皮膚が荒れて弱っている時にはとくに、自己防衛のため皮膚に侵入しようとする異物や細菌を排除しようと免疫細胞は活発に動き回ります。アトピーの方が保湿をすすめられるのはそのためです)

次いで塗布するのが、専用のプロテクトクリーム。たっぷり目に頭皮全体にいきわたるように、細かくスライスを取りながらすり込んでいきます

(このプロテクトクリームには炎症を抑える効果のある成分が配合されています。弱酸性ローションでPHバランスを整え、炎症を未然に防ぎながら適度に保湿させることが目的です。皮膚に存在するランゲルハンス細胞は、荒れている肌や乾燥時にその触手を肌の表面に伸ばしています。平時に戻してその触手が奥に戻ることを期待しての作業です)

②塗布法

通常のコームを利用したゼロタッチテクニックでは、ジアミンアレルギーを発症してしまった方への対処は難しくなります。
絶対に頭皮にカラー剤が付かないように、しかもその方の限界値を探りながらできるコームテクニックが必要になります。
頭皮から離せば離すほどもちろん安全度は上がりますが、やはりお客様は少しでも白髪を隠したいために白髪染めをします。無理をしない範囲で、出来るだけ頭皮から近くを狙ってカラー剤を塗布します。その後のことを考えて、絶対に無理はいたしません。ジアミンアレルギーは悪化しやすいアレルギーということをご理解ください

③カラー剤選定とそこに混ぜるもの

まず、大前提としてパラフェニレンジアミンの量を抑えたカラー剤を作っている、優良な会社のカラー剤を使用します。理由は

リスク=暴露量(この場合ジアミンの量)×時間

という危険を避けるためのルールです

パラフェニレンジアミンという染料はアレルギーを起こしやすいのですが、染料としてみた時、日本人の白髪染めに合う色を選定する時になくてはならない染料です。欧米人の髪色には無くても問題ありませんが、アジア人には必要な染料です。だからこそ、ジアミンアレルギーを発症してしまった方の白髪染めのためのカラー剤選びが大切です。
まず、パラフェニレンジアミンの配合量がギリギリまで抑えられたもの。アルカリ性の1剤2剤ミックスタイプのノンジアミンカラーを出しているメーカーのモノが必要です(胡散臭いノンジアミンカラーではないモノです)。その二つをその方に合わせた色が出るように、ジアミンの量を調整しながらミックスして使用します。ここはアレルギー反応が出ないように見極めながら随時調整していく必要があります

さらに、このミックスしたカラー剤に相当量の、頭皮にも塗布したプロテクトクリームを混ぜ合わせます。発色に支障がきたさない限界量を混ぜて、「炎症を抑えるカラー剤」に調整したモノを使用します

④流し方

頭皮につかないように調整されたカラー剤を塗布しても、カラー剤を流すときにジアミンが頭皮に接触します。これを避けることは不可能なのですが、流し方に注意を払うと最小限に済ませることができます。
そして、最小限に抑えながらカラー剤を流してしまえば、その短時間では、前処理を施した頭皮と調整したカラー剤ではアレルギー反応はおこりません

危険度=暴露量×時間です

ただし、注意が必要です。

「襟足から流すこと」

 

以上が、当サロンでおこなっている主な対処法です。細かくは他にも色々していますが、上記の4つポイントを抑えながら作業することで、何とかジアミンアレルギーを発症している方への対応ができています

カラーグレスエステforジアミンアレルギー・・・17000

*ベーシックカラーグレス+特殊ジアミンアレルギー専用処理+ウオーターヘッドスパ(水素+弱酸魔法水使用)+特殊アイロン仕上げ込

 

 

・ジアミンアレルギーの対処はリスクが高く、お客様とサロン側双方の協力がなければ成り立たないこともご理解ください

・興味本位の1回だけ利用したい方は、ご遠慮ください。その場合無料相談からお受け下さることをお願い致します

・また、遠くて通えない方は、いま通われているサロンオーナーにこのページを見せてご相談してみて下さい。(場合により臨店講習もさせていただいています)

 

最後に、中途半端な対策はジアミンアレルギーを悪化させる危険性もあります。これだけの対応をしてもお客様のご協力がなければ完成いたしません。できればしたくないという本音もあります。ですが、理美容院の不十分な対策の末起きてしまったアレルギーは、同じ理美容師が解決しなければならない責任の1つと思っています。日々試行錯誤をつづけ、もっと安心安全にできる方法はないかと邁進を続けさせていただいています

もしこれからもまだ白髪染めを続けるのなら、十分に吟味して少しでも安全なサロンをお探しください

 

ここまでお読みいただきありがとうございます