活性酸素と髪。

いつもお読みいただきありがとうございます。

毛髪診断士兼美容師の大坂です

 

ヘアケアに興味のある方

ヘアケアに興味のある美容師の方

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活性酸素って聞いたことありますか?

体の健康を考えたときに、たびたび出て来る言葉ですよねーー。

活性酸素が細胞を攻撃し酸化させて老化をすすめたり、ひどいときはがんの原因にもなるヤツです

悪いことで注目されがちですが、いいこともしてます

外から入ってくる細菌やウィルスなどの異物を、酸化し死滅させて排除してくれます

身体に備わってる防御機構でもあるんですね

 

そんな活性酸素と髪への影響を知るには、まずは活性酸素について知る必要があります

 

でわ・・・

 

活性酸素には、大きく4種類のモノがあります

・スーパーオキシドラジカル
・ヒドロキシルラジカル
・過酸化水素
・一重項酸素
の4種類あります。
このうち、スーパーオキシドラジカルとヒドロキシラジカルの2つを、「フリーラジカル」と呼びます。
「フリーラジカル」という言葉もよく聞く言葉ですが、直訳すると「自由で過激な分子」ということになるそうです。過激というくらいですから、怒らせたら怖いんでしょうね。
過酸化水素と一重項酸素は、ある程度安定しているものですが、条件により変化してしまうものです。
なので、どれが怖いかと言うと、「フリーラジカル」のスーパーオキシドラジカルとヒドロキシラジカルということになります。
スーパーオキシドラジカルは酸化力が強く、大量に発生しやすい。また化学反応により過酸化水素が作られ、ヒドロキシラジカルに変化することもあります。
ヒドロキシラジカルは、スーパーオキシドラジカルよりもさらに酸化力が強く、これが癌の原因の一つにもなってるそうです

活性酸素はどこからくるのでしょう?

活性酸素は、体細胞内のミトコンドリアでエネルギーが作られるときに発生するもので、日常的に体内で作られるものです。
ウィルスや細菌、異物が体内に侵入したときに、白血球の手助けをしながらそれらを攻撃する、身体に自然に備わってる防御機構の一つとして作られます
体の中で最初にできるのが、スーパーオキシドラジカルです

そんな活性酸素が悪く言われるのは何故でしょう?

ズバリ!大量発生してしまうことに問題があるのです。正常な量の時には、身体に侵入した異物を排除する手助けをするものが、大量発生することで自分の細胞を攻撃してしまうのです。過激といわれる所以はここにあるのでしょうね。
酸素がなければ、人間は生きることは出来ませんが、活性酸素は不安定な酸素のため、他のものと結びついてしまう(これを酸化と言います)と、違う物質に変わってしまいます。
・鉄が赤く錆びてしまうのも酸化
・切ったリンゴが赤茶けるのも酸化
・使用したてんぷら油が黄色から茶色くなるのも酸化
これらは空気中の酸素により、その表面が酸化し過酸化脂質というモノに変化することによって生じた現象です。
この様に、不要に酸素が結びついてしまうとその物を劣化させてしまうのです。老化を促進させてるのも酸化が原因とされてます。シワなどは、コラーゲンや繊維組織が酸化することにより深くなります。

大量発生する原因は何?

環境からくるものと、生活習慣からくるものがあります。
環境から大量発生してしまう原因として
・大気汚染
・化学物質
・紫外線
・電磁波 などがあります
生活習慣から大量発生してしまう原因として
・強いストレス
・睡眠不足
・たばこ
・激しい運動  などがあります
紫外線を浴びると増えるのは一重項酸素で、皮下組織で大量に発生します。一重項酸素は、ある程度安定していますが、反応性が強い側面もあり、次々と他の活性酸素に姿を変える性質を持っています

増えすぎた活性酸素はどうすればいいの?

大量発生してしまった活性酸素は、体の中で分解しきれません。
どうすればよいかというと増えすぎないようにストレスを溜めないようにし、睡眠時間をしかっりととり、激しい運動をし過ぎないようにする、紫外線を直接大量に浴びないように工夫するなどの努力が必要になります。
それが困難な場合は、「抗酸化」作用のあるものを摂取するのが好ましいと思います
みなさんご存知の
・ビタミンC,E
・βカロテン
・リコピン
・ポリフェノール
・カテキン  などがありますが、それぞれ別々の役割と働きがあるので、平均して摂取するのが好ましいと思います。サプリなんかは手っ取り早いかもしれませんね。

身体には増えすぎた活性酸素を制御する酵素がある

身体には増えすぎた活性酸素を制御する酵素が備わっており、スーパーオキシドラジカルを分解するのは「SOD酵素」(スーパーオキシドディスムターゼ)という体内にある酵素です。分解過程で過酸化水素が発生しますが、この時にヒドロキシラジカルもわずかながら発生してしまいます。過酸化水素は、カタラーゼというこれも体内にある酵素が水へと分解します。
なので体内では、過酸化水素やヒドロキシラジカルは、スーパーオキシドラジカルがない所では発生しないということになります

 

と、ここまで長くなってしまいましたが、活性酸素というモノがだいたい理解できたでしょうか?

 

ここから、「活性酸素と髪の毛」について考えてみようと思います

活性酸素には、大まかに4種類がありましたよね
・スーパーオキシドラジカル
・ヒドロキシラジカル
・過酸化水素
・一重項酸素
があります。美容師の方はお気づきかと思いますが、この中でヘアカラーの2剤として、パーマの2液として使う過酸化水素は、活性酸素の1つです。

過酸化水素って?

化学式で書くと「H2O2」。
水の化学式は誰もが知ってる「H2O」
水の分子に酸素「O」が一つ余分についてるから過酸化水素です。
酸性側にある時は安定し反応性もそれほど高くなく、生体温度では安定しています。
金属イオンや光により容易に分解して、ヒドロキシラジカルを生成します。

ヘアカラーの2剤として過酸化水素を使う役割は
1剤に配合されているアルカリと反応し、過酸化水素を活性化させてチロシンという色素細胞を分解して髪を明るする役割。
ジアミンという染料を酸化重合させて不溶化し、色素を定着させる役割を持っています。

パーマの2液として使用する役割は
パーマの1液で還元切断したシスチン結合を酸化して、再び元のシスチン結合に戻す役割を持っています。

美容技術になくてはならない過酸化水素ですが
大体3%以上の濃度で、ケラチン主鎖のポリぺプタイトのつながりを切断する、このことはケラチンを元のアミノ酸にしてしまい、全部が切断されるわけではないが、少なくとも分子の大きさが小さくなり可溶性が高まってしまいます。
可溶性が高まるということは、小さく切断されてしまったケラチンが、シャンプー毎に少しづつ流れていってしまうということです。
また、同時に側鎖結合のシスチン結合も酸化切断され、システイン酸(SO₃H)という形に変わり、元のシスチン結合には戻らなくなり、毛髪は非常に弱くなり傷みやすい髪に変わってしまいます。
6%濃度の過酸化水素とアルカリ助剤を使用した黄色くブリーチされた髪の毛が、非常に脆いものとなってしまうのは容易に想像できますよね。
ヘアカラーや白髪染めにも6%濃度の過酸化水素が使われていますが、この場合、1剤と2剤を混ぜて使用するため、その濃度は半分の3%濃度になりますが、ハイブリーチ程ではないにしても、注意が必要だと思います。

その注意とは?
脱色する際に使用した過酸化水素(ヘアカラー・白髪染めにも脱色作用があります)は、水洗してもなかなか髪の毛の中から取り除くことができません。特にアルカリのままの状態で放置すると、次第にケラチンの崩壊が起こりますます毛が傷んできます。
また、濡れた状態の髪は、日光の紫外線によるダメージも進みます。先ほど書いた過酸化水素の特徴として、光により簡単に分解し過酸化水素よりも酸化力のあるヒドロキシラジカルに変わってしまい、さらにダメージを加速させてしまう可能性が出てきます。
カラーをした髪が、パサついてきたりやせてきたり艶が無くなってくる原因の一つになっています。

対処法はあるの?
世の中健康志向になってはいますが、ヘアカラーや白髪染めを完全にやめることは難しいですよね。
過酸化水素に関する対処法はあります。
過酸化水素は、体内にも存在する酵素「カタラーゼ」で、水と酸素に分解することができます。
それでも分解しきれない過酸化水素は、髪の毛を弱酸性に戻すことによりその活性が失われ、その効力が発揮されないまま日頃のシャンプー毎に流れてしまうでしょう。
これらのことをするだけで、ヘアカラーによるダメージは激減します。

残念なことに、この処理をしないままトリートメントで誤魔化してしまう場合もありますが、ヘアケアにご興味のある方は対処なさってると思います。

髪の毛を中からきれいにしてくださいね。

表面処理だけで終わらないことを願ってます。

 

 

長くなってしまいましたが
ここまでお読みいただきありがとうございます。

 

 

 

 

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