おはようございます
麻布十番 仙台坂の下のヘアサロン
サカシタウィードのオオサカです
今日は、気持ちの良い秋風が肌をすり抜けていきます
先日、お客様に「毛が凄く抜けて心配です」と言われました
女性の方で、毛の長さが肩下30センチ位で量も非常に多いい方です
シャンプーすると手に沢山毛が絡みついて心配だそうです
見たところ、頭皮に異常もなく「気にすることはないですよ~」と伝えましたが
このことについて、「毛髪大全科」(大門一夫著)に詳しく出ていたので
お言葉をお借りして、この場で載せておきます
まず、髪の毛にはヘアサイクルというモノがあり、それぞれ
活動期、退化期、休止期、前活動期というものがあります
毛の寿命は一般に男性で3~5年、女性で4~6年と言われています
(例外もあり10年以上伸び続けて長さ2メートルに達するけもあります)
頭髪は全部で約10万本~12万本といわれていますが、これらの毛が
すべてその交替時期が一緒であれば、ある種の獣のように一斉に抜けるでしょうが
実際はそれぞれ勝手な時期に交替し、ヘアサイクルも異なるので
一方では抜け、一方では生えて全体としていつも大体同じ程度の数を
保っていることができるのです
こうした自然の交替で抜けてくる毛のことを生理的自然脱毛と呼びます
(年をとると段々頭髪がうすくなるのは、老化とともにこのヘアサイクルが次第に短くなるので、自然脱毛の数が次第に増えて、新生と脱毛のバランスがくずれてくるからです。)
カリフォルニア大学の服部公江教授の説によれば、通常の頭皮に生えている
頭髪の中で、活動期にあるものは85%、休止期にあるものは15%だそうです。
とすると、脱毛予備軍が15,000本くらいある訳ですから、これが5ヵ月以内
に抜けるとすると1日平均100本の自然脱毛があっても不思議はありません
又、頭髪の数を約10万本として、この平均寿命が5年とした場合も、
このすべてが5年間に全部抜け替わる訳なので
100,000÷(365×5)=54,79で約60本という計算になります
このように、生理的な脱毛は1日にすると60~100本ということになりますが
これには個人差もあるほか、体調や生活環境の変化、季節変動もある
ということを心得ていなければなりません
よくシャンプーしたらものすごく抜けて心配だと訴えてくる人もいますが
こうしたリズムのあることを考えれば、生理的なもので心配する必要のない
場合もある訳です
秋口に抜け毛が多い、というのも、このリズム通りで夏の間に十分に栄養を
とらず、頭皮は汗、脂の分泌が激しいので不潔になりやすい。などといった
悪条件が、活動期毛に影響して、休止期が速まり、それが2~3ヵ月後の
秋の抜け毛となって現れるのかもしれません。
また、栄養という言葉がでましたが、髪の栄養不足というと何か外から油や
クリーム類を塗布することで補えるように思っている方も少なくありません。
確かに油類が不足してくると髪は艶のないバサバサした、如何にも栄養不足
という感を受けますが、毛の生成の仕組みがわかれば、本当の毛の栄養
というものは、毛乳頭で血液から毛母に与えられるものでなければならない
ということが理解できると思います
そして、毛母が栄養を吸収することで分裂増殖し新しい毛髪細胞が生まれ
てくるわけなので、一番大切なのはやはり毛髪成分になる原料ということに
なります。
と、大門一夫先生がおっしゃているので問題ないでしょうね~
なので、K様心配ないですよ~~。
少し、長くなってしまいましたが
ここまでお読みいただきありがとうございます。
では、また。